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京都・山崎「離宮八幡宮」

油の神様

JR「山崎」駅のほん前にある「離宮八幡宮」。平安の昔、嵯峨天皇の離宮「河陽宮」があったのだが、その跡地に創建されたのでその名がついた。この山崎は南に桂川、木津川、宇治川が流れ、山崎を少し下るとその三河は流れを一つにして淀川となる。水運に恵まれたこの山崎は古来より山崎津という良港として栄えた。貞観年間(9世紀中頃)、本社の神官が神のお告げで拵えたえごま油圧搾器によって、離宮八幡宮はえごま油の専売特許を得、全国にその製法が広まった後も、離宮八幡宮の許可なくしては油製造ができなかったゆえに離宮八幡宮は「油の神様」として大いに隆盛を極めた。ここも観音寺同様、長州軍の駐屯地となり「禁門の変」で兵火に焼け落ちて現存する建物はわずかである。

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